側弯症と呼吸障害

側弯症呼吸障害

側弯症と呼吸障害

 側弯症はだんだん背骨のカーブが強くなっていき、そこからからだを動かしにくくなるという難点もありますが、その他にも症状は起きてきます。その1つに呼吸障害というものがあります。生きていくために行っている呼吸ですが、ここに障害が出てくることもあります。

なぜ、側弯症から呼吸障害が起きるの?

 さっそくなぜ側弯症から呼吸障害が起きてくるのか考えていきましょう。まず、この呼吸障害については比較的側弯症が進行してきた場合に起きてくると言われています。側弯症が進行するということは背骨から胸のあたりにまで影響が及ぶので、ここから肺活量が低下して呼吸障害が起きるという仕組みになっています。
 中には胸郭が変形してしまうというケースもあり、そうなると呼吸不全に陥ってしまう可能性もあります。実際に確率としてはまれですが、側弯症から呼吸不全になって緊急搬送されるという例もあります。胸郭が変形してしまい、気管支閉塞を起こしてしまうのです。胸郭の形が変わってしまうほどの側弯症は本当に注意しておかないといけません。

 背骨のあたりだけに関係しているのかと思いますが、前側の臓器にも徐々に影響を及ぼしてくるということになるんです。

呼吸障害を起こさないためにできること

 呼吸障害は一度起きてしまった段階で手術をしたとしても改善しないと言われています。そこで、側弯症から呼吸障害を起こさないということが重要になってきます。そこで、自分の側弯症がどれぐらいのレベルなのかということを定期的に確認しておくことが必要になってきます。
 側弯症の中でもどれに分類されるのか、年齢や側弯症の症状が出てきている部位について、基礎疾患などはないかといった総合的な点から診断をしていきます。たとえば、統計では10歳~12歳の間に角度が60度以上となると、今後も100%の確率で側弯症が進行すると出ています。そして、40~45度といった角度であっても、大人になってからも少しずつではありますが進行していくと言われています。つまりは、側弯症を発症しやすいという年代にどんどん進行していってしまうと、その後も体に影響を及ぼすようになるということになります。

 呼吸障害が起きてからの手術はおすすめできないので、側弯症の症状を病院できちんと確認しながら早めに手術をした方がいいのか、今後どれぐらいのペースで側弯症が進行してきそうかといったことについて話し合っていきます。早めの対策や確認が呼吸障害を防ぐことにつながるので、側弯症と診断されたらしっかりと見てもらえる病院を見つけて自分の側弯症とも向き合っていくようにしましょう。

日常生活でも呼吸障害に気をつけておこう

 呼吸障害はいきなり呼吸困難になって意識不明になるということはあまりなく、日頃の生活の中でいつもとちょっと違うなという感じを受けるようになります。たとえば、側弯症は思春期の頃によく発症する症状と言われていますが、学校の体育や部活の際に今までより疲れやすくなってきた、少し動いただけで息切れをするようになったといった変化が出てきます。
側弯症が進行している段階で、この呼吸に関しての違和感を自分で発見したら注意する必要があります。側弯症の進行とともに呼吸器系が負担を受けていることになります。ちょっとしたことで息切れをするという時には、一度側弯症のレベルも確認してみましょう。

側弯症を悪化させないことがポイント

 呼吸障害が起きてしまっては生活も思うように送れなくなってしまいます。最悪の場合は病院で入院ということになるので、そうならないためには側弯症をこれ以上悪化させないようにすることがポイントと言えるでしょう。
 さっそく、こんなことに注意しながら生活を送ってみましょう。

・姿勢に気をつける
姿勢は側弯症でない場合にも注意されることですが、側弯症の場合にはより日頃の姿勢には気をつけていく必要があります。勉強している時の姿勢やテレビを見ているとき、本を読んでいるときというとついつい姿勢のクセが出がちです。長時間悪い姿勢をしていると、側弯症にはますます悪影響となってしまいます。
側弯症は主に10代の子供の時に発症しやすいと言われているので、親がそばで姿勢を気にしてあげるということも大切でしょう。

・栄養面も注意していく
食事は私たちの体を作り上げている基礎となるものです。偏った食事では体に不調を感じるようになります。そこで、側弯症のときは特に栄養面についても意識していきましょう。中でも重要と言われている栄養素が、カルシウムやタンパク質、ビタミンDとなっています。特に、思春期の体が発育していっている段階では特に豊富な栄養素が必要になってくるので、親御さんは子供の食事内容を充実できるようにしていきたいところです。

・寝る時の姿勢にも気を付けよう
側弯症は姿勢を改善していくのが大切と言いますが、この延長で寝ている時の姿勢にも気をつけていきましょう。おすすめの姿勢は仰向けになって寝ることです。横向きやうつぶせでは側弯症を悪化させてしまう可能性があります。基本は仰向けで寝るようにしましょう。

 側弯症は発症する確率が低いとはいえ、一度発症すると生活に気をつけておかないと徐々に進行していくものになっています。気がついたらかなり側弯症が進行していて、呼吸障害を起こしてしまったということのないように、側弯症と日々向き合っていくことが大切です。ちょっとでも気がついたことがあったら、病院で医師に相談してみるといいでしょう。そして、両親も子供の様子についてちゃんとチェックしておくというのも大切ですね。 

更新日2016年4月14日(木)

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