側弯症と空手とテコンドー

組み手は止めて型の稽古をしましょう!

側弯症と空手・テコンドー

空手やテコンドーというと他のスポーツよりも体を張ったものというイメージがあるでしょう。両方とも高校の部活で行っているところがあります。

実際に全身を使って戦うものなので、体の状態が万全でないとちょっとしたことでトラブルも起きやすいです。そこで、側弯症の場合、空手やテコンドーはどのような影響を及ぼすのでしょうか?

テコンドーの動きについて

空手とテコンドー、2つの違いがはっきりしていないこともあると思うので、テコンドーの動きについて見ていきましょう。

テコンドーは日本の空手がもとになり韓国で出来たものです。突きもありますが、主に足を使って蹴るという行為が発達した競技になっています。

テコンドーの技は、かかと落としや後ろ回し蹴りといった技名であれば、きっと多くの人が聞いたことがあるでしょう。テコンドーではこういった動きが中心となっているので、下半身を機敏に動かせるようにしておかないと敵と戦うことができません。よって、下半身が万全なだけでなく、全身のバランスがしっかり取れていないと足技も決めることができません。

テコンドーは格闘技の1種であり、またエクササイズや瞑想などの目的もあると言われ、今では実践している人も結構多くなっているんです。

空手の動きについて

テコンドーが足を中心とした技が多いのに対して、空手はほぼ全身を使った技となります。当然、空手では足で蹴るという行為もありますが、その他に手刀で打ったり、拳で突く、肘で打つ、膝蹴りなどの動作があります。

空手にも琉球空手やフルコンタクト空手、などといろんな種類が出てきており、指導者によって内容が違っていたりもします。空手の基本動作はありますが、会派や流派により少しずつ中身が異なってくるというのが空手の特徴であります。しかし、そのような空手も、からだが歪んでいると技が決まりにくいものです。

空手と側弯症

空手は全身を使った競技になると説明してきましたが、側弯症で背骨がカーブしてきていても問題なくできる競技なのか知りたいという人もいるでしょう。

人それぞれやってみたいなと思うスポーツは違います。いくら側弯症であっても自分で願ってそうなったわけではないので、やってみたいと思う空手を側弯症のために諦めてしまうのももったいないですよね。
無痛療法の視点では、角度が急になっていない軽い側弯ならば、空手は大丈夫だと考えています。ただし、体への衝撃が強い組手は控えましょう。さらにフルコンタクトとなると特によくありません。あくまで型稽古までがお勧めです。理由は、なにぶん相手から技を受けた時の衝撃は非常に大きいからです。一瞬で体に大きな負荷がかかるので、側弯症の時には要注意です。

テコンドーと側弯症

それではテコンドーについてはどうなのでしょうか?テコンドーは空手と比べると、足の動きがメインとなってきます。足を使うということは骨盤が軸になっていると思います。
側弯症になると背骨のカーブだけでなく、根本は骨盤の歪みも関係していると考えられます。よって、骨盤にあまりに負担になるような動作は避けないといけません。足だけを使っているように感じますが、下半身でうける衝撃も強いですし、思わぬアクシデントによって事故を起こすことだってあります。テコンドーも技は一瞬できまりますし、その時にお互いが受ける衝撃の強さは他のスポーツとは、はるかに違ってきます。技によってはしばらく動けないこともあるようなので、側弯症のときは控えた方が安心ですね。

空手やテコンドーは若者にも人気で、やってみたいと思う人は多いと思います。しかし、サクシタ療法院では、強い衝撃が体に加わる技をおこなうものは、体の歪みが増長する恐れがあるので、側弯症の方にはおすすめしていません。

※掲載している内容は個人差がありますので効果を保証するものではありません。

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