「結果を待つ」より「整え始める」──側弯症二次検査の前にできることがあります

学校検診で「側弯症の疑いがあります」と言われたとき、多くの方は不安と戸惑いでいっぱいになります。

「ほんとうに側弯症なの?」「どれくらい進んでいるの?」

そんな気持ちのまま、学校での二次検査を待つ期間、立ち止まってしまう方がとても多いのです。

でも、実はその“待っている時間”こそ、身体を整え始めるための大切なチャンスなんです。

 

◆「待つ時間」は、“整える時間”に変えられる

側弯症の検査結果を待っている間、多くの方は「まだ何も始められない」と感じています。

でも、身体のバランスは“今この瞬間”にも変化しています。

成長期の子どもなら、姿勢のクセ・座り方・呼吸の浅さ——そのひとつひとつが背骨に影響を与えています。

「結果が出てから考えよう」ではなく、「結果を待ちながら、できることを始めよう」

この意識の違いが、未来の身体の状態を大きく変えます。

 

◆側弯症は、“早く動く”ほどやさしく整えられる

背骨のカーブは、進行してから戻すよりも、早い段階で整えはじめたほうが負担が少なく、改善もスムーズです。

当院に来られる方の中には、「検査を待っている間に来てよかった」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

 

私たちは、無理に矯正するのではなく、背骨・骨盤・肋骨・筋肉のバランスを自然に戻していくことを大切にしています。

痛みを伴わないやさしい整体で、身体が本来持つ“まっすぐに戻る力”を引き出していきます。

 

◆焦らず、でも止まらずに

側弯症と聞くと、親御さんが一番心配されます。

けれども、「何もしない時間」を長くすることが、結果的にお子さんの身体への負担を増やしてしまうこともあります。

側弯症の改善に大切なのは、「焦らず」「止まらず」です。

焦って動く必要はありません。

けれども、何もせずに時間を過ごすより、できることを少しずつ始めることが、未来の身体を守ることにつながります。

検査の結果を待つその間にも、背骨はあなたの生活に合わせて日々変化しています。

だからこそ、今この瞬間を“整える時間”に変えてみてください。

 

◆今日の小さな意識が、未来の姿勢をつくる

検査の結果を待つことも大切です。

でも、それ以上に大切なのは「その時間をどう過ごすか」。

姿勢を整える意識は、今日からでも始められます。

スマホを見る角度を少し上げる。

椅子に浅く座り、背中をすっと伸ばす。

たったそれだけで、背骨と呼吸がやさしく整っていきます。

「結果が出てから考える」よりも、今できることから始めてみませんか。

その一歩が、あなたの身体の未来を変えていきます。