側弯症のお子さんを持つ親御さんとお話ししていると、
「本人は何も痛くないと言っていました」
というお話を伺うことがあります。
朝は普通に学校へ行く。
体育にも参加している。
放課後は部活動。
帰宅すればスマートフォンを見たり、ゲームをしたり、兄弟姉妹と話したり。
そんな普段通りの姿を見ていれば、親御さんが「今はそれほど心配しなくても大丈夫かな」と思うのも自然なことです。
◆ 痛みがないと、つい後回しになります
例えば、足が痛くて歩けない、腰が痛くて学校生活に支障があるということであれば、早めに病院へ行こうと考えると思います。
ところが側弯症の場合、痛みなどの自覚症状がないお子さんもいます。
本人が困っていなければ、親御さんも、
学校も行けているから。
部活動も普通にできているから。
本人も気にしていないから。
と、身体のことを少し後回しにしてしまうことがあります。
これは決して、お子さんの身体を軽く考えているわけではありません。
毎日元気に過ごしているからこそ、判断が難しいのだと思います。
◆ 元気に過ごしていることと、身体の状態は分けて考えます
私は側弯症のお子さんを見る時、「痛いか、痛くないか」だけで判断しないようにしています。
年齢や身長の伸び方、病院で測定された角度、背中の状態、そして普段どのような生活をしているのか。
いくつかの情報を確認しながら、そのお子さんの今の状態を考えていきます。
特に成長期は、数か月の間に身長が大きく伸びることもあります。
本人が元気だからこそ、普段の生活は大切にしながら、身体の状態は身体の状態として見守っていくことが大切だと考えています。
◆ 「本人は気にしていないから」と迷っている親御さんへ
側弯症のことばかり考えて、お子さんの学校生活や部活動を必要以上に制限する必要はありません。
できるだけ普段通り、学校へ行き、友達と過ごし、好きなことを続けてほしいと思っています。
ただ、親御さんの中に、
学校検診で指摘されたことが気になっている。
経過観察と言われたけれど少し心配。
最近、身長がかなり伸びている。
以前より背中の左右差が気になる。
そんな気持ちが残っているのであれば、「痛くないから大丈夫」だけで判断せず、一度今のお子さんの状態を確認してみるのもよいと思います。
元気に学校生活を送っている今だからこそ、これからも安心して成長を見守るために。
気になっていることがありましたら、お気軽にご相談ください。






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