◎側弯症 交通事故には注意 以下

側弯症 交通事故には注意

みなさん交通事故を経験したことはありますか?

できるなら経験しない方が良いことですが、一瞬で起こる交通事故に遭遇したことのある人もしばしばいることでしょう。

側弯症の場合も、からだの歪みに影響するので、交通事故には注意してもらいたいと思います。

交通事故の衝撃が歪みに悪影響


交通事故は小さなものから,車が潰れてしまい死傷者が出るような大きな事故までさまざまです。どんな事故であっても起きないのが一番ですが、現実には全国で交通事故が多発しています。交通事故の中でも衝突などは、人間にとって見た目大きな損傷がなくても、見えないところで大きなダメージを受けている場合があります。

車に乗っていて急に交通事故に遭うときは、シートベルトをしているにしても一瞬で大きな負荷がかかります。軽い事故でも、多くの人がその後のむち打ちで悩んでいます。むち打ちは首の骨がムチのように激しく衝撃を受けることで生じると言われています。曲がるだけでなく必要以上に伸ばされることにもよって、靭帯や筋肉、神経などを傷めてしまうことがあります。

この背骨に影響が及ぶというのが、側弯症の方は注意しないといけません。それは、交通事故の衝撃で体の歪みが大きくなるからです。

むち打ちは歪みにどのような影響を与えるのか


交通事故で怖いのが、特にむち打ちにおいて体の歪みが悪化する例があるからです。そこで、さらに詳しく、どのように歪みに影響を与えるのか見ていきましょう。

まずは、交通事故の衝撃によって背骨がダメージを受けます。背骨にダメージが加わることで側弯症の方の体の歪みが増していく可能性があるのです。交通事故によるむち打ちは、単に首や頭に大きな衝撃が加わっているように感じますが、首の骨、頚椎は背骨の一部分です。

よって、首にダメージを受けると、当然ながら背骨にも同じくらいの衝撃が加わっているのです。それがまず一つ。そして、体の痛みにより、不自然な姿勢を取り続けることで、さらには歪みが増すという二つの要因が挙げられます。

交通事故による歪みの悪化にどう対処していくのか


予期していない交通事故によって、命は助かったものの体の歪みを悪化させてしまう結果になったら、それ以上は悪化しないように防いでいかないといけません。防ぐと同時に改善策を見つける必要があります。

さらに、すでに側弯症で専門医に診てもらっている場合には、念のため交通事故に遭ったけれど背骨はどのような状態になっているのか診察してもらいましょう。詳しい検査によって背骨の状態を確認できます。

サクシタ療法院には、むち打ちのかたが良く見えられます。むち打ちはただ首や頭が痛むだけでなく、吐き気やめまい、疲労感、不眠などの症状がでます。無痛整体はむち打ちから生じる不調を和らげてくれます。

長い目で見て対処していくことが大切


むち打ちは起こるのは一瞬ですが、その後たった数日で完治するようなものではありません。人によっては数ヵ月、数年にまで症状が及ぶ場合があります。そこで、むち打ちを経験した後、すぐに症状が消えて今までどおりに過ごせるようになるということは滅多にないということを覚えておきましょう。すぐに治ると思っていたのに、なかなか完治しないとストレスが溜まっていってしまうので、長い目で見て向き合っていくことが大切というのを忘れないようにしましょう。

自分一人でむち打ちや側弯症と向き合っていくのは大変なので、そういう時には病院の医師に相談するとともに、サクシタ療法院にお越しください。交通事故以降も少しでも快適に過ごせるように、自分でできる対策や日々の過ごし方もお伝えします。

交通事故による損傷はむち打ち以外にもあります。どんな損傷を受けるか、どんな事故に遭うかなんて知っている人はいません。ある日突然やってくるものなのです。ですから体の歪みのひどい方は、起こってしまったあとの心得を今のうちから知っておくことも大切です。

 

交通事故は自分が気をつけていても相手がいるので防ぎようがないこともあります。誰も事故を起こしたくはありません。しかし、人生においてはいろんな瞬間が待っています。事故の内容によっては背骨の歪みを進行させてしまうことがあります。

また、側弯症じゃなかったのに、交通事故の衝撃によって体が痛み、機能性側弯のように歪んでしまったというケースもあります。その場合にも歪みを改善するために、サクシタ療法院では無痛整体でからだのバランスを整えます。

側弯症と体の捻じれ

側弯症の多くは、脊柱がS字や逆S字状に曲がっていく病気であり、これによって全身にさまざまなアンバランスをもたらします。

単なる姿勢がわるいくらいに思っていて、実は私は側弯症だと気づかないと、本人は何も知らないまま過ごしているということがあります。

ここでは、側弯症と体の捻じれに焦点を当てていきます。

側弯症から体の捻じれが起こる


側弯症の多くが原因不明のまま発症することが多いです。10代の検診で側弯症について引っかかるとその後経過を観察する必要がありますが、原因が明らかになっていないため日頃の生活を改善していくくらいしかできません。

側弯症になると、脊柱が徐々にS字または逆S字状に曲がっていきます。悪化すると背骨に回旋変形などが生じてきます。この側弯の角度が急になればなるほど、体もより一緒に捻れていきくことが多いようです。体の中心となる脊柱が曲がることで、この体の捻じれは起きると考えられています。

側弯症の進行がまだ浅い段階では、そこまで大きな体の捻じれは感じないかもしれません。ところがこれが進行していくと、体を動かす時にも違和感が出てくるほどの体の捻じれを感じるようになります。

側弯症が進めば進むほど、より顕著に体の捻じれや歪みも出てくるということを覚えておきましょう。

捻じれから歪みが大きくなる。さまざまな不調も


脊柱が曲がると同時に体にも捻じれが生じるわけですが、捻じれが起きると体の歪みもその他の部位にもいろんな不調が現れます。ここでは、具体的にどのような不調を感じやすいのか紹介していきます。

・体の歪みの大きな要因に
まず、さまざまな不調をきたす大きな元となるのが体の歪みです。体が歪むと外見だけでなく体の内側にも影響が出てきます。そこから足の長さが左右異なっていたり、骨盤が歪んできたりといった変化も出てきます。

側弯症が進むと共に、体全体の歪みに影響して少しずつ大きくなります。この体の歪みから次にどんな不調が出やすいか以下に示していきましょう。

 

・首痛や肩こり
脊柱は首や肩にもつながっています。ここから、首痛や肩こりに悩まされる人が多いです。側弯症を発症しやすい10代の子供というと、勉強をしたりテレビを見たりゲームをするなどと忙しい日々を送っているでしょう。その中でつい首や肩に力が入ってしまっている可能性も高いです。

さらに側弯症の体の捻じれが加わると、ますます負荷がかかることになるので、いつもよりも首痛や肩こりを感じるようになる場合があります。若くして肩や首の症状で悩まされると気分も優れない日々が続くので、上手に肩こりや首の痛みを解消する方法を知っておかないと辛いです。

 

・腰痛や膝痛
続いて、挙げられる不調に腰痛や膝痛があります。体が捻れていくことで骨盤にも歪みが生じて足の長さが異なってくるということを述べましたが、ここから腰痛や膝痛に悩む人も多いです。腰痛は体を支えている骨盤と近い距離にあり、上半身の力が加わっている部位になるので影響を受けやすいです。

また、膝痛については左右の足のバランスが崩れることで体重のかかりかたが異なってきて、膝に痛みが走るというケースもあります。膝は歩いたり走ったりする上でとても重要な役割を持っています。膝がうまく機能しないと足も思うように動かすことはできません。

思春期の頃に膝痛や腰痛が出てくると学校生活にも支障が出るので、これらの不調に悩まさないように体の捻じれを改善していきたいですね。

体の捻じれは生活習慣も関係している


側弯症で脊柱が曲がっていくことで、徐々に体にも捻じれが生じるという流れから解説をしてきましたが、体に捻じれが生じるのは何もこれだけが原因とは限りません。日頃の姿勢は特に注意していきたいです。子供の場合は何かに夢中になると姿勢が前かがみになったり、偏ったまま過ごしていることが多いです。

ここから体にだんだんと捻じれが出てくるのです。片方ばかりに力が入っていたり、荷物を持つときにいつも同じ側にかけているといった、ちょっとしたことが癖になってしまうと体に捻じれが起きてきます。

この日頃の姿勢については、特に親が気をつけてあげないとなかなか気づくことはできないでしょう。

勉強をしているときの姿勢が斜めになっていないか、好きなことをしている時に寝転んで取り組んでいないかなどの点について、親が様子を見てあげることが大切です。

毎日自分のからだと一緒にいるので、捻じれについて敏感に気づくことは難しいです。そのためには日頃から親が子供に関わってあげることが大切と言えるでしょう。

成長期の体はどんどん変化していくので、体の捻じれにも用心して観察しておきましょう。

側弯症 階段から落ちるのは注意

不意に起きる事故は防ぎようがない場合もあります。いきなり転んで怪我をすることもあれば、階段から落ちてしまうこともあります。

階段によってはかなり長いものもあるので、人ごみの中では特に気を付けないといけません。自分では気をつけていても、ふとした瞬間にやってくることもあるので注意したいです。

階段から落ちるとどんな点が良くないのか


階段から落ちるのは恐怖と痛みが出るだけでは終わらない場合もあります。タイミングが悪いと背骨にも影響が出て骨折なども起こる可能性があります。では、側弯症の場合には階段から落ちるとどんな点が危険なのでしょうか?

まず、階段から落ちた時に尻もちをついたとします。尻もちは普段あまりつく機会はありませんが、階段から落ちた時につく尻もちはかなり衝撃が大きいです。どれぐらいの高さの階段から落ちるかにもよりますが、階段の一番上から下までとなると段の多い場合には体への負担も大きくなっていきます。

尻もちをついたとき、お尻が痛いというだけでなく背骨の末端である尾骨を打つことになります。尾骨はお尻の真ん中部分にあるちょっと固くなっているところで、背骨下の末端です。背骨全体は自転車のチェーンのようにつながって一直線上にあります。背骨とつながっている尾骨が衝撃を受けると、背骨全体にも大きく影響が出てきます。

側弯症の症状がすでに出ている時に、階段から落ちて尻もちをついたとします。そうすると、尾骨から背骨に衝撃が響いていき、背骨にも負担がかかってくるのです。尾骨は背骨を支えている大事な土台の部分でもあるので、ここが衝撃を受けると歪みにも響いてきてしまうのです。

階段は自分が気をつけているだけではいけません。相手もいるので何かの拍子にぶつかったり足を滑らせることも考えられます。側弯症の場合には、階段の上り下りの時にいつもより慎重に歩くようにしましょう。

尾骨が痛む時は早めに診てもらうこと


階段から落ちたときに尾骨を強打すると、出っ張っている骨の部分が痛くてしばらく辛い思いをします。それだけでなく、もしも側弯症への影響が出ていないかを早めに確認しておきたいです。うっかり階段から落ちた衝撃で尾骨が衝撃を受けて、それによって歪み悪化の懸念もあるので気をつけましょう。

そこで、尾骨を大きく打ったとき、階段から落ちてしまったという時は、側弯症について専門的に診てくれる病院でまずは検査をしてみましょう。レントゲンを撮ると側弯症の背骨の角度や異常を発見することができます。

階段から落ちて以降の検査で背骨の角度が少し急になったとしたら、尾骨を打ったことが関係しているかもしれません。尾骨の痛みが消えても過信せずに病院での詳しい検査をおすすめします。

側弯症が進行していないか自宅でもチェックしてみよう


階段から落ちてしまったあと尾骨を打ったことは事実だけれどまだ病院に行けていない。体の状況を確認していないという時には、とりあえず自宅でできるセルフチェックをしてみましょう。セルフチェックは以下のような点をチェックしていきます。

・右と左の肩の高さが同じかどうか
・両腕と腰の隙間が左右で同じようになっているか
・左右の肩甲骨の高さが同じかどうか
・左右の手のひらを合わせて体を前かがみにしていったときに、左右の背中の高さや腰の高 さが同じかどうか

このような点を確認していきます。最初の2項目については自分で鏡を見ると確認できますが、残りの2項目については誰かに左右で差が出ていないか確認してもらう必要があります。自分ではチェックできない点になるので、家族の誰かに見てもらうと良いでしょう。

このセルフチェックをした際に明らかに左右で違いがあるとわかった時には病院で側弯症が進行していないか診てもらうべきです。階段から落ちた衝撃も、日が経てば痛みも消えて何事もなかったかのようになってしまいますが、背骨はダメージを受けている可能性が高いので過信せずにその様子を見ておかないといけません。

そのためにも、普段からセルフチェックして、自分の歪み具合を確認しておくとよいでしょう。そうすれば、何事かおこった時に歪み具合の変化がわかります。

なかなか病院に行く機会がないという時には、まずはセルフチェックをしてみるとよいでしょう。

階段から落ちる事故を防ぐために靴に気を付けよう


階段から落ちる衝撃は低い段差であっても大きいと言われています。よって、高いところから落ちて尻もちをつくなどするとその衝撃はかなり大きいものになります。そこで、階段から落ちるという事故を防ぐためにも靴は慎重に選びましょう。

特に側弯症を発症しやすい女性の場合、ヒールの高い靴を履く機会もあるでしょう。ヒールが高くなればなるほどバランスが不安定になり、階段から落ちるという事故を招きやすいです。

また、10代の女子についても、ヒールのある靴などは控えて安定したスニーカーをおすすめします。おしゃれを意識する年代でもありますが、階段を降りる際にヒールの高いサンダルやパンプスを履いていると非常に危険です。事故を防ぐためにも靴選びは慎重にしてもらいたいのです。

階段から落ちて打ちどころが悪いと非常に危険です。尻もち程度ならと思いがちですが、尾骨から背骨に伝わる衝撃は大きくなるので、体の歪みには悪影響となります。

痛みが消えても念のためお医者さんで背骨の状態を確認しておくこと、セルフチェックもやってみることを意識してみましょう。さらに、事故を防ぐために靴も安定したものを選ぶようにしましょう。

側弯症 階段から落ちるのは注意

側弯症の中でも神経筋原性側弯症という言葉は聞いたことありますか?

筋肉の筋という字が入っているので、神経や筋肉に関する側弯症なのかなと思いますが、具体的にはどのような側弯症なのでしょうか?

神経筋原性の側弯症になる原因とは


神経筋原性の側弯症は確率としては発症する率が低いとされています。しかし、神経と筋肉に影響を与えるほとんどの疾患によって、側弯症を発症する可能性があります。その原因は筋肉のアンバランスや弱さにあります。例をあげると脳性麻痺や脊髄損傷などがあります。

なかでも、筋ジストロフィーは筋原性の側弯症に進展していく場合があります。ここでは筋ジストロフィーについて詳しく見ていきましょう。

筋ジストロフィーは徐々に進行してくる病気で、遺伝性のものとも言われています。筋ジストロフィーとは、筋繊維が破壊されたり変性が起こる病気です。

ここから全身の筋肉が徐々に衰えていき、日常生活においても年齢と共に困難が出てきます。精密検査を行うと筋肉の状態を見ることが出来るので、筋ジストロフィーだとわかります。

筋ジストロフィーから側弯症に進行する特徴としては、ただ骨格が変形しているのではなく体幹を支えている筋肉自体の力が弱まっていきます。筋力全体が衰えていくことで、側弯症になっていくのです。

筋ジストロフィーから側弯症に進展しているかをチェックする際には、歩行障害が出るところから知ることができます。一人で歩く筋力もなくなってきた時点で症状は急激に進行すると言われています。

筋原性側弯症と突発性側弯症の違い


筋原性側弯症と突発性側弯症については大きな違いがあります。突発性側弯症に比べて、骨の変形がはっきり現れる傾向にあり、側弯だけでなく前弯や後弯といった変形も見られるようになります。

また、突発性側弯症は骨が成長しきった時点で進行が止まるとされていますが、筋原性側弯症の場合には進行性筋ジストロフィーを発症していると、どんどん進行していくと言われています。

さらに発症する時期にも差があります。突発性側弯症は思春期なので、10代に多い症状です。一方の筋原性側弯症については筋ジストロフィーなど筋肉の病気を発症したあとに徐々に現れてくるものなので、何歳くらいで発症することが多いという点については言い切ることができません。

筋原性側弯症の症状とは


筋原性側弯症はちょっと普通の側弯症とは違うという点を理解していただけたでしょう。では、筋原性側弯症の症状としては、具体的にどのようなものが挙げられるのでしょうか?

まず、筋ジストロフィーを発症すると四肢の関節に異常が出てきます。変形や拘縮を伴うことが多いのです。さらに脊柱の変形も生じてきます。

突発性側弯症のように脊柱にだけ異常が見られるのではなく、全身の筋力が関係している部位についていろいろな症状が出てくるのです。

筋原性側弯症が進行してくると、骨盤が徐々に傾いてきておしりに体重が均等にかからなくなります。ここからお尻や脇腹に痛みを感じることもあるのです。座っている姿勢が辛いと感じることも生じてきます。

さらに、側弯が進行してくると胸郭にも影響を及ぼします。呼吸筋の筋力も低下してしまうため、肺活量が10歳ころから徐々に少なくなっていくと言われています。側弯によって胸郭が変形するとさらに肺活量も少なくなるので、肺機能が低下していきます。

この影響は心筋障害にも発展する可能性があるので、筋ジストロフィーや筋原性側弯症は難病指定されていることが理解できるでしょう。

筋原性側弯症を改善していくためには


筋ジストロフィーの原因は明らかになっており、ここから筋原性側弯症になる仕組みも解明されています。しかし、筋ジストロフィーという病気は進行を止めるのが難しく、施術法もまだ確立されていません。

そして、筋原性側弯症は筋ジストロフィーと共に進行する特徴を持っているので、早急な処置が求められる場合もあります。突発性側弯症がよっぽどひどくならないと手術しないのに対して、筋原性側弯症は手術すべきであってもタイミングを逃すと難しくなっています。

まず、手術をするにあたっての麻酔が肺機能が十分に備わっている時期に行わないといけないという条件と、脊柱の変形が30度以下であるうちに手術すべきだという意見が欧米ではなされています。

もしも角度が40度以上になってくると早急に手術が必要と言われているので、体にも大きな負担がかかることになるのです。

筋原性側弯症については他の側弯症と比べると進行が早いです。筋ジストロフィーの影響もあって、筋力が低下し体はどんどん弱っていきます。そうなると手術をするタイミングも失ってしまうので手遅れになってしまうこともあります。

発症する確率としては低いとされている筋原性側弯症ですが、筋ジストロフィーを抱えている人にとっては発症してもおかしくない病気であることを理解しておきましょう。そして、体の様子をまめに検査をして把握しておくべきです。

手遅れにならないように、筋原性側弯症については専門医にお任せし、早急な対応が求められるのです。側弯症によっても種類や特徴がかなり異なります。多くが突発性側弯症と診断されるなか、一部においてはそれ以外の側弯症もあるのです。

間葉性の側弯症について

側弯症はいきなり原因もわからないまま発症する突発性の他にも病気や遺伝などきちんと理由がわかっている側弯症もあります。

ここでは、間葉性の側弯症について詳しく学びたいと思います。

特定の病気が原因で起きる間葉性側弯症


側弯症は思春期になっていきなり発症するパターンが多いですが、中には生まれつきの病気が原因で側弯症になることもあります。間葉性側弯症については生まれつきの病気が大きく関係しています。どんな病気があるのか以下に記していきましょう。

 

  1. マルファン症候群マルファン症候群とは体を構成している細胞同士や組織同士をつなぐ結合組織にトラブルが見られる遺伝の病気とされています。難病の1つに指定されており、全身の結合部分が脆く弱いのが特徴になっているので、ここから骨格や肺、目、心臓や大動脈といった部位において症状があらわれやすいです。マルファン症候群の症状は軽症から重症まで範囲も広くなっています。中でも骨格が変わっていくことについては、高い身長や長い手足、側弯症などの特徴が現れます。異常に普通の人よりも背が伸びたり手足が長くなることで体のバランスが悪くなっていき、骨格が変形していきます。この時に背骨が横に曲がる側弯症になりやすいのです。極端に骨格が変形し始めることで起きる側弯症があるので、マルファン症候群と側弯症はセットで知っておくべきです。
  2. エーラス・ダンロス症候群。エーラス・ダンロス症候群、あまり聞きなれない言葉ですがどのような症状を起こすのでしょうか?エーラス・ダンロス症候群はコラーゲンの生成や代謝に生まれつき異常が起きる病気です。コラーゲンの調整がうまくできないので、異常に皮膚が伸びたり脆くなります。また関節や靭帯が緩んできたり、体には痣も出来やすくなります。エーラス・ダンロス症候群は遺伝性の病気としても知られています。エーラス・ダンロス症候群はさらに6つの型に分類ができ、その1つに後側弯型があります。生まれて間もない赤ちゃんについても1年以内で進行性の脊椎後側弯と診断されることがあります。通常は横から見ると自然なS字カーブを描いている背骨ですが、脊椎後側弯になると背骨が後ろに曲がっていき、さらにねじれていきます。側弯症の中でも少し外見や特徴が異なってくるので、突発性とは違うとはっきりするのです。

 

間葉性側弯症の対策とは


間葉性側弯症は突発性側弯症と比べると背骨の変形に少し特徴があったり、多くは遺伝が関係していると言われています。では、突発性側弯症が発覚してもしばらくは経過観察なのに対して、間葉性側弯症の場合にはどのような対策を取っていくのでしょうか?

まずは、普通の側弯症とは少し違い病気が関係しているので、側弯症を起こしている原因となる病気を改善していくことが先になります。病気が改善されれば側弯症の悩みも徐々に良くなっていくと言えるでしょう。

そして、次に経過観察をまめに行うことです。これは病院での詳しい検査になりますが、きちんと受けて常に状況をきちんと把握するようにしましょう。病院では主にレントゲンを撮って骨の状態を詳しく調べます。

また、普段の生活の中でも異常が起きていないか気をつけながら過ごすことが大切です。前より左右のバランスが異なってきた、骨が変形してきたと見て分かる時には医師に相談して対策を考えていく必要があります。

間葉性側弯症の予防法については現在明らかになっていません。これは間葉性側弯症が遺伝性の難病から発症するものだからです。病気を発症している人自体の数も少ないですし、まだまだ予防法は模索中という状況になっています。

間葉性側弯症の場合は病気からの骨格の歪みとなっているので、運動療法やマッサージなどが効果はないと言われています。単純な歪みとは違うからです。難病といわれている病気のために起きている側弯症なので対策法が確立されていません。自分なりに対策を取ってみても効果が現れないと感じることもあります。

そこで、まずは間葉性側弯症を起こしている病気について詳しく理解するようにしましょう。その上で生活の中で気をつけるべきことを考えて実践していくと良いのです。

具体的には側弯症が進んでいても姿勢は正しい状態を意識することが大切です。また、鏡で全身のバランスを定期的にチェックするのもおすすめです。はっきりとした対策法が確立されているわけではありませんが、姿勢には注意しておくとよいでしょう。

側弯症の中でも間葉性側弯症になる人は確率としてはかなり少ないです。そして、マルファン症候群やエーラス・ダンロス症候群といった遺伝性の病気が原因で側弯症の症状が出てくるのが間葉性側弯症の特徴です。

まずは病気について詳しく知識を得て、その上で側弯症の改善ができるとよいでしょう。側弯症の改善についても器具を装着するなど無理なことはせずに、経過を見ながら日々の生活の中で姿勢や体型をまめに確認しておくと良いのです。

発症する確率も低い間葉性側弯症ですが、元となる病気からは側弯症以外の症状が出ることもあります。さまざまな症状に苦しまなくて良いように、きちんと対策を取っていきたいですね。