「今、相談していいの?」成長期のお子さんの側弯症で迷う親御さんへ

小学生から高校生まで。

成長期のお子さんの側弯症について、

親御さんが感じる不安には、実はとても共通点があります。

 

「まだ小学生だけど、今から相談するのは早い?」

「中学生になってからでも大丈夫かな?」

「高校生になって、今さら相談して意味があるのかな?」

 

最近、当院に来られる新規の親御さんの多くが、

まさにこのような迷いを抱えていらっしゃいます。

 

実際に、最近来院された新規の親御さんからは、

こんなお話をよく伺います。

 

「ずっと気になっていたけれど、

“今でいいのか”が分からなくて来られませんでした」

 

この迷いは、決して特別なものではありません。

むしろ、お子さんの身体を大切に考えているからこそ生まれる迷いです。

 

◆「様子を見ましょう」と言われたあと、親はどうすればいい?

学校検診や病院で、

「今は経過観察で大丈夫です」

「しばらく様子を見ましょう」

そう言われたあとから、

親御さんの悩みが始まることは、決して少なくありません。

 

本当に何もしなくていいのだろうか。

どこまでが「様子見」なのか。

日常生活で、気をつけることはあるのか。

 

こうした疑問が次々に浮かんでも、

時間をかけて相談できる場所が少ないのも現実です。

そのため、気になりながらも相談先が分からず、

不安を抱えたまま時間だけが過ぎてしまうことがあります。

 

側弯症の相談に、「早すぎる」ということはありません。

それは、「今すぐ何かを始めなければならない」

という意味ではないからです。

 

今の背骨の状態。

これから気をつけたい生活習慣。

姿勢や体操の考え方。

今後の見通し。

 

こうしたことを一度整理するだけでも、

親御さんの不安は大きく和らぎます。

 

◆実際に来られた親御さんの共通点

最近来院された親御さんから、

よく聞かれる言葉があります。

「もっと早く話を聞いていれば、

こんなに不安にならずにすんだかもしれません」

 

この言葉の背景には、

“分からない状態で悩み続けることのつらさ”があります。

相談を通して、今の状態が整理され、

「何に気をつければいいのか」が見えてくると、

親御さんの表情が、ふっとやわらぐ瞬間があります。

 

◆どの学年でも、「相談して遅い」はありません

どの学年のお子さんであっても、

「今さら相談しても遅いのでは…」

と心配される必要はありません。

 

小学生でも。

中学生でも。

高校生でも。

大切なのは、今この瞬間の身体の状態を正しく知ることです。

 

成長期は、背骨や姿勢が日々変化していく時期です。

だからこそ、

「早い・遅い」で判断するよりも、

今のお子さんにとって、何が必要なのかを整理することが重要になります。

 

不安を一人で抱え込まず、

成長期のお子さんの身体について、

正しく理解するきっかけを持つこと。

それが、これからの選択を落ち着いて考えるための、第一歩になります。

 

◆迷われている親御さんへ

今、こうして情報を探していること自体が、

お子さんの身体を大切に思っている証拠です。

 

相談することで、すぐに何かを決める必要はありません。

でも、知ることで、これからの選択はずっと楽になります。

 

成長期のお子さんの背骨について、不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。