学習塾に通い始めたら要注意!塾に通うと増える「座る時間」

中高生にとって学習塾は受験や成績アップのために欠かせない存在です。

ただ、学校の授業に加えて塾に通うことで、机に向かう時間が一気に長くなり、背中や腰への負担が大きくなります。

こうした生活の変化が、姿勢の崩れや背骨のゆがみにつながってしまうことがあります。

 

◆長時間勉強が引き起こす姿勢のクセ

塾では2〜3時間座り続けることも珍しくありません。

集中している間に、顔をノートへ近づけて頭を前に突き出したり、片肘をついたまま机に寄りかかったり、気づけば足を組んだまま長く座っていたりすることもあります。

こうした姿勢は背骨にかかる力を左右どちらかに偏らせ、筋肉や骨格のバランスを少しずつ崩していきます。

その結果、肩の高さや骨盤の傾きといった見た目の左右差に表れることも少なくありません。

 

◆本人が気づきにくい「姿勢の乱れ」

中高生は痛みを感じにくく、「疲れやすい」「背中がだるい」などの小さな変化をそのままにしてしまいがちです。

椅子にまっすぐ座りづらい、スカートやズボンがいつも片側にズレる、といったサインを周囲が気づいてあげることも大切です。

親御さんが「姿勢が少し変かも?」と感じたときには、すでに体にクセがついているケースもあります。

 

◆姿勢を整えることは勉強効率にも直結

正しい姿勢は呼吸を深くし、集中力を持続させる土台になります。

逆に、背中が丸まった状態では胸が圧迫され、酸素の取り込みが減ってしまいます。

その結果、頭が疲れやすくなり、勉強の効率が下がってしまうこともあるのです。

「頑張っているのに疲れるのが早い」――そんな時こそ、姿勢を見直すチャンスかもしれません。

 

◆気づいた時がケアの始めとき

学習塾に通うことで増える長時間の座位姿勢は、子どもの体に負担をかけます。

勉強中の小さな姿勢のクセが背骨のバランスに影響し、将来的な側弯症や不調の原因となることもあります。

痛みがなくても身体はサインを出しているもの。

姿勢を整えることは、健康だけでなく勉強効率や集中力の面でもプラスになります。