冬休み前に整えておきたい “姿勢の準備”と“体操の積み重ね”

◆今からできる小さなケアが、冬の背骨を守ります

12月に入り、空気が冷たくなってきましたね。

学校でも塾でも、座る時間が増える季節です。

中高生の患者さんをみていると、この時期から少しずつ 姿勢のクセが強まりやすい ことを感じます。

 

そして、もうすぐやってくる冬休み。

冬休みは生活リズムが変わりやすく、スマホ時間・ゲーム時間・夜更かしなど、“姿勢を崩す要素” が重なりやすい時期でもあります。

だからこそ、今週のタイミングが「姿勢の準備期間」として最適 なのです。

 

◆冬は身体が固まりやすい季節

寒さで血流が落ち、背中・首・腰の筋肉が硬くなりやすくなります。

筋肉が硬くなると背骨を支える力が弱まり、姿勢が前に倒れたり、左右に傾いたりしやすくなります。

特に側弯症のあるお子さんは、この“小さな傾き”が習慣として残りやすいので、冬は身体を整えるケアがとても大切になります。

 

◆冬休みを「姿勢が崩れる時期」ではなく「姿勢を整える時期」にしていきましょう

冬休み本番に入ってから姿勢を意識するより、今のうちに準備しておくほうが圧倒的に効果的 です。

 ・冬休みは生活リズムが急に変わる

 → 姿勢が崩れやすい

 ・勉強もスマホも長時間になりやすい

 → 背骨の左右差が強まりやすい

 ・寒さで筋肉が固まり、呼吸が浅くなる

 → 背骨を支える力が弱くなる

だからこそ「冬休みに入る前に整えておくことで、崩れにくい身体になる」というメリットがあります。

 

◆今週からできる“背骨を守る3つの準備”

① 縦横体操で、背骨の動きを思い出させる

冬は身体の可動域が狭くなります。

縦横体操は、固まりやすい肋骨・背骨・胸郭 をやさしく動かし、呼吸を深くしてくれる体操です。

「固まる前に動きを入れておく」ことがポイントです。

 

② バランス体操で、左右差を整えておく

長時間の勉強やスマホは、身体の左右差を強める原因になります。

バランス体操は、

・左右どちらかに傾きやすい

・背中が丸まりやすい

・肩が片側だけ上がりやすい

といったクセをリセットしてくれます。

冬休みに入る前に整えておくことで、“崩れにくい身体の軸” を作ることができます。

 

③ 深呼吸で胸をひらく習慣を

寒い季節は、自然と呼吸が浅くなります。

呼吸が浅いと、背骨を支える筋肉が十分に働けません。

勉強前・スマホ前・寝る前に胸をひらく深呼吸を数回するだけで、背骨の伸びやすさがまったく変わります。

 

◆“姿勢の土台”を整えておく大切さ

冬休みになってから慌てて姿勢を整えるより、今のうちに“姿勢の土台”をつくっておくことで、冬休み中の姿勢の崩れを大きく防ぐことができます。

  • 体操を少し続けておく
  • 深呼吸で身体をひらく
  • 負担の少ない座り方を思い出す

ほんの小さな準備ですが、この積み重ねが、冬休みの背骨を守ります。

 

◆お子さんの姿勢と背骨ケア

冬休みに入ると、家で過ごす時間が長くなり、姿勢のクセが出やすくなります。

だからこそ、今週・来週は“冬に向けて背骨を整える準備期間” として

とても大切なタイミングです。

お子さんの身体を守るための小さな一歩を、一緒に始めていきましょう。