勉強中に首が前に出るクセ 成長期の背骨を守るためにできること

受験が近づくこの時期は、

机に向かう時間が増えやすくなります。

塾、宿題、自習、オンライン学習…。

集中して頑張っているほど、実は少しずつ増えてくるのが

「首が前に出る姿勢」です。

 

親御さんからも、

こんなお声をよくいただきます。

「勉強している姿を見ると、顔がどんどん前に出ている気がする」

「背中が丸くなっていて心配」

「姿勢を注意しても、すぐ戻ってしまう」

これは決して、お子さんの意識が弱いわけではありません。

むしろ、頑張っている子ほど起こりやすい“姿勢のクセ”です。

 

◆首の位置は、背骨全体のバランスに影響します

首は、身体のいちばん上にある大切な支点です。

首が前に出ると、

頭の重さを支えるために背中が丸まり、

肩が前に入りやすくなります。

 

その結果、身体のバランスが崩れやすくなり、

成長期のお子さんの場合は、

日々の姿勢が“クセとして残りやすい”時期でもあります。

 

側弯症があるお子さんは特に、

左右の筋肉の使い方に差が出やすいため、

首の位置が崩れることで、背中全体の負担が増えてしまうことがあります。

 

◆なぜ「勉強中」に首が前に出やすいの?

机に向かっているとき、首が前に出る原因はとてもシンプルです。

・文字を近くで見ようとする

・集中して呼吸が浅くなる

・長時間同じ姿勢で固まる

こうした積み重ねで、首は少しずつ前へ、前へと移動していきます。

そして気づいたときには、「背中が丸い姿勢」が当たり前になってしまうのです。

 

◆親御さんにおすすめしたい「首の位置チェック」

勉強中に、こんなポイントを見てみてください。

  • 顔がノートに近づきすぎていないか
  • あごが前に突き出ていないか
  • 肩がすくんでいないか
  • 背中が丸まり、胸が閉じていないか

もし当てはまる場合は、姿勢を“正す”より先に、一度リセットすることが大切です。

 

◆今日からできる、首を守る3つの習慣

頑張るお子さんほど、続けやすい形にまとめました。

 

① 目線を少し上げる工夫

ノートや教材を少し立てかけるだけで、首が前に出にくくなります。

「顔を上げる」ではなく、“教材を上げる”がポイントです。

 

② 30分に1回、首と肩をゆるめる

深呼吸を1回して、肩を後ろに回すだけでもOKです。

短くても“戻す時間”があるだけで、固まり方が変わります。

 

③ 座り直しは、背中ではなく骨盤から

背中をまっすぐにしようとすると疲れて続きません。

お尻の位置を座り直すだけで、首の位置も整いやすくなります。

 

◆注意よりも、声かけの言葉が大切です

親御さんとしては心配で、つい言いたくなりますよね。

「背すじ伸ばしなさい!」

「また丸くなってる!」

 

でも、受験期は特に、

言われるほどストレスになってしまう子もいます。

おすすめは、こうした声かけです。

「一回、深呼吸しよっか」

「首、疲れてない?」

「ちょっと座り直してみようか」

 

“責める言葉”ではなく、“戻すきっかけ”になる言葉が、いちばん続きます。

 

◆首の位置が整うと、呼吸が変わります

首が前に出て背中が丸まると、

胸が閉じて呼吸が浅くなりやすくなります。

逆に、首が少し整うだけで、

胸が開いて呼吸が入りやすくなり、

気持ちが落ち着くお子さんも少なくありません。

 

姿勢は、身体だけでなく

集中力や疲れ方にも影響していきます。

 

◆迷ったときは、相談して大丈夫です

「今の姿勢で大丈夫なのかな」

「このまま勉強時間が増えても平気かな」

そう思ったときが、相談のタイミングのひとつです。

側弯症の相談は、決断ではありません。

今の状態を整理し、生活の中でできる工夫を知ること。

それだけでも、親御さんの不安は軽くなります。

 

頑張るお子さんの背中が、少しでもラクになるように、

これからも、分かりやすくお伝えしていきます。