側弯症と先天性

側弯症先天性

先天性の側弯症について

 側弯症はちょうど思春期にあたる10代に発症すると言われていますが、何が原因で起きるかははっきりとはわかっていません。そこで、先天性の側弯症というのは存在するのでしょうか?

先天性の側弯症とは

 側弯症の場合は多くがいきなり10代になって発症するというパターンが多く、その場合の側弯症のことを突発性側弯症といいます。この突発性側弯症と診断されるのは、約80%と言われています。しかし、側弯症にもいくつか分類があり、その中に先天性の側弯症は含まれています。
 先天性の側弯症の場合は、生まれつき背骨に異常があるために、体が成長していく過程で左右に差が出てくるようになります。背骨には24個の骨がつながって成り立っているわけですが、この中のどれかに奇形が見られた場合に、後から側弯症を発症する確率があります。この場合、生まれたときから背骨が曲がってしまっているわけではありません。最初は骨の奇形のみなので、見た目では診断するのが難しいです。体の左右のバランスが違ってくることから、側弯症に発展していくので、過程をよく観察しておくことが大切です
。元は骨の形の異常から側弯症になってしまうという流れを辿るんですね。

 また、先天性の側弯症の場合はただ背骨がちょっと形が違うというだけでなく、泌尿器系や心臓といった他の臓器にも生まれつきの異常が見られるケースがあります。つまりは、生まれつき体のどこかに異常が見つかったら、成長していく中で徐々に側弯症の症状も感じるようになってしまうのです。

先天性の側弯症、進行のスピードは?

 先天性の側弯症の場合は生まれ持って出てきてしまった体の異常から徐々に側弯症へと進展していってしまうという特徴を持っているわけですが、進行のスピードはどんなふうになっているのでしょうか?

 この先天性の側弯症については進行するスピードも個人差があり、遅い人もいれば割と早く進行していく人もいます。よって、先天性の側弯症とわかった時点で、どれぐらいの速度で進行しているのかしっかりと知っておくことが大切です。うっかり放置していて、急に進行してしまうと改善させていくのが大変になっていきます。

先天性の側弯症、その原因とは?

側弯症の場合は多くが原因がわかっていないと言われていますが、先天性の側弯症についてはどうなのでしょうか?先天性ということで、肝心になってくるのが妊娠初期の段階です。妊娠初期というと細胞分裂を繰り返しながら骨やいろんな器官を作っていっています。この時にうまく細胞の分化ができないと、生まれつき骨に異常がある、奇形であるという結果を招いてしまいます。この妊娠初期には、骨の異常だけでなく、臓器や手や足といった部位にも奇形を起こすようになってしまうので、お母さんと子供にとっても妊娠初期というのは非常に大事な期間になってくるわけです。
 では、なぜこの妊娠初期にうまく細胞分裂ができずに奇形となってしまうのでしょうか?それは、お母さんが服用している薬に含まれる科学物質やウイルス、放射線など生活の中からやってくる場合が多くなっています。こちらは外的因子と言われていますが、内的因子としてはお母さんの栄養状態や胎内環境に異常が見られる場合に、奇形になる可能性があるとも言われています。

 こうして考えると妊娠初期は特にいろんなことに注意しないといけないなと思いますが、実際に先天性の側弯症だと診断される人は、脊柱が変形していると言われた人の中の約10%~20%となっており、数字でみると少ないことがわかります。そして、先にも挙げたように先天性の側弯症であっても症状の出るレベルには大きな差があり、一生気づかずに過ごす人もいれば、顕著に症状があらわれてくる人もいるんです。

心臓疾患にも要注意

先天性の側弯症の場合は、約10%~15%の子供に心臓疾患が見られることがあるという点です。骨の異常から臓器の中でももっとも大事である心臓部分に疾患が出るようになるというのは恐ろしいことです。生まれつきの側弯症と診断された場合には、心臓疾患についても注意しておきましょう。

 早く心臓疾患があるかどうか知るためには専門医を訪ねて、MRI検査で詳しく見てもらうことです。今の医療では検査の段階でとても詳しくわかるので、医師がおすすめする検査はぜひ受けていきましょう。心臓疾患は命に関わる危険性もあるので、成長していく中で負担になっていることがないかなどとよく見ておかないといけません。

先天性の側弯症、整体を利用しても大丈夫?

先天性の側弯症については生まれ持った骨の形が影響していることがわかっています。そういう側弯症の場合、整体を普通に利用しても大丈夫なのでしょうか?まずは、利用する整体で自分が先天性の側弯症であることをちゃんと伝えておきましょう。
 その上で少しずつ身体を様子を見ていきながら施術を開始していきます。痛みがあるときは素直に伝えて、できるだけ体が楽になるようにしていきたいところです。整体を利用しながら、病院での検査も定期的におこなうようにしましょう。先天性の側弯症がどれぐらい進行しているのか、自分でしっかり把握しておくことが大切です。まだ10代で子供の場合には、親がしっかりと様子を見てあげるようにしましょう。子供の場合は特に気にせず過ごしていることが多いので、一緒にお風呂に入るときや普段の姿勢、体の左右のバランスなどを親が用心して見てあげるようにしましょう。側弯症ならではの症状が出てきたら、整体や病院で相談して体のケアを始めていくことをおすすめします。

 先天性の側弯症、発症する人は少ないとは言えゼロではありません。原因はどこから来ているのか、また今後の進行によってどんなふうに対策を取っていけばいいのか専門家と相談しながら決めていきましょう。

更新日2016年4月18日(月)

掲載している内容は個人差がありますので効果を保証するものではありません。