側弯症と体の捻じれ
側弯症では脊柱がS字に曲がっていく病気であり、ここから全身にさまざまなアンバランスをもたらします。
早めに側弯症だと気づかないと、本人は何も知らないまま過ごしているということもあります。
ここでは、側弯症と体の捻じれに焦点を当てていきます。
なぜ側弯症から体の捻じれが起こる?
側弯症は突発性側弯症といって、思春期に原因不明のまま発症することが多いです。
10代の検診で側弯症について引っかかると、その後、定期的に経過観察する必要があります。
側弯症になると脊柱が徐々にS字状に曲がっていきます。この角度が急になればなるほど体も一緒に捻れていきます。体の中心となる背骨が曲がると、同時にねじれも出てくるからです。これにあわせて身体全体も捻じれていきます。
側弯症の進行がまだ浅い段階では、そこまでの大きな体の捻じれは感じないかもしれません。しかし、これが進行していくと、常に違和感が出てくるほどの捻じれを感じるようになります。
側弯症が進めば進むほど、より顕著に体の捻じれも出てくるということを覚えておきましょう。
体の捻じれからさまざまな不調もやってくる
脊柱が曲がると同時に体にも捻じれが生じるわけですが、体に捻じれが起きるとその他の部位にもいろんな不調が現れます。ここでは、具体的にどのような不調を感じやすいのか紹介していきます。
・体の歪みが大きくなる
さまざまな不調をきたす大きな元となるのが体の歪みです。体が捩じれると、歪みも大きくなり、外見だけでなく体の内側にも影響が出てきます。そこから足の長さが左右異なっていたり、骨盤が歪んできたりといった変化も出てきます。
この体の歪みから次にどんな不調が出やすいか以下に示していきましょう。
・首痛や肩こり
脊柱は首や肩にもつながっています。ここから、首痛や肩こりに悩まされる人が多いです。側弯症を発症しやすい10代の子供というと、勉強をしたりテレビを見たりゲームをするなどの日々を送っているでしょう。その中でつい首や肩に力が入ってしまっている可能性が高いです。
さらに側弯症の体の捻じれも加わるとますます負荷がかかることになるので、いつもよりも首痛や肩こりを感じるようになります。若くして肩や首の症状で悩まされると気分も優れない日々が続くので、歪みを整えて肩こりや首の痛みを解消する方法を知っておかないと辛いです。
・腰痛や膝痛
続いて、挙げられる不調に腰痛や膝痛があります。体が捻れていくことで骨盤にも歪みが生じて足の長さが異なってくるということを述べましたが、ここから腰痛や膝痛に悩む人も多いです。腰痛は体を支えている骨盤と近い距離にあり、上半身の力が加わっている部位になるので影響を受けやすいです。
また、膝痛については左右の足のバランスが崩れることで体重のかかりかたが異なってきて、膝に痛みが走るというケースもあります。膝は歩いたり走ったりする上でとても重要な役割を持っています。膝がうまく機能しないと足も思うように動かすことはできません。
思春期の頃に膝痛や腰痛が出てくると学校生活にも支障が出るので、これらの不調に悩まさないように側弯症から来る体の捻じれを改善していきたいですね。
体の歪みは生活習慣も関係している
側弯症で脊柱が曲がっていくことで、徐々に体にも捻じれが生じるという流れから解説をしてきました。
しかし、体に捻じれが生じるのは、何もこれだけが原因とは限りません。日頃の姿勢は特に注意していきたいです。子供の場合は何かに夢中になると姿勢が前かがみになったり、偏ったまま過ごしていることが多いです。
ここから体にだんだんと捻じれが出てくるのです。片方ばかりに力が入っていたり、荷物を持つときにいつも同じ側にかけているといった、ちょっとしたことが癖になってしまうと体に捻じれが起きてきます。
この日頃の姿勢については、特に親が注意してあげないとなかなか気づくことはできないでしょう。勉強をしているときの姿勢が斜めになっていないか、好きなことをしている時に寝転んで取り組んでいないかといった点について親が様子を見てあげることが大切です。
毎日自分のからだと一緒にいると、捻じれについて敏感に気づくことは難しいです。そのためには、日頃から親が子供に関わってあげることが大切と言えるでしょう。
体の捻じれがひどくなると、歪みが大きくなり全身に渡って不調が出てきます。
できるだけ側弯発見とともに、サクシタ療法院の無痛整体と「側弯バランス体操」を始めていくと変化もはやいです。
※掲載している内容は個人差がありますので効果を保証するものではありません。
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